心理学

脳の進化・人間知性研究センター開設シンポジウムに行ってきた(1)

結局あれから10日もたってしまった。今さらかよ、という感じではあるが5月23日に催された人間知性研究センターキックオフシンポジウムに行ってきた。http://www.carls.keio.ac.jp/pdf/20090523ningenchisei_kick.pdf 当たり前だがほとんどが研究者で私のよう…

contingency,オペラント行動

http://d.hatena.ne.jp/openlimit/20090506 ある事象Aとある事象Bとをどう結びつけるかというcontingencyの度合いを測るものとして、事象Aが起こったとき(A)に事象Bが生じる確率と事象Aが起こらなかったとき(〜A)に事象Bが生じる確率との引き算…

脳科学と行動実験

以下、神経科学というか基礎科学は直節的には役に立たないよね、という話。 http://www.mumumu.org/~viking/blog-wp/?p=2682 加えて以前のエントリにも書いた通り、いざ神経科学を通じて得られた知見を実社会に還元しようとしたところで、今度は非常に高いハ…

〜高橋洋一氏の復活の道〜(彼はピック病!?)

高橋洋一の窃盗事件について、昨日はもう彼は終わったと書いた。他にいろんな意見があるようだ。 http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/d65cc65ed6bf43988fd922f6cadb536b 報道から推測すると、事件がまったくのでっち上げということは考えにくいが、報道の仕…

科学的探究の難しさ

M・リドレー「やわらかな遺伝子」(1) - 日々平安録 「心」が主観、「体」が客観といってしまうとこぼれ落ちてしまうものが多いであろうが、科学は客体を対象にすることで成立してきた。遺伝子は客体の側にある。その客体の側から「心」を立ち上げていく…

SNSががんのリスクを増やす

http://www.dailymail.co.uk/health/article-1149207/How-using-Facebook-raise-risk-cancer.html ある博士は、フェイスブックなどソーシャルネットワーキングサービスが対面的なやいとりを減少させることによって深刻な病気を引き起こすと訴えている。 Soci…

ほめることの大切さ〜スキナー先生も大喜び!?

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090228-00000545-yom-sci 乳幼児期に親からよくほめられる子供は、他人を思いやる気持ちなどの社会適応力が高くなることが、科学技術振興機構の長期追跡調査で明らかになった。育児で「ほめる」ことの重要性が、科学的…

水伝は「言語の恣意性」の観点から検証不可能とはいえない(3/01追加)

ことの発端はこのエントリにTAKESANさんが補足してつけたこのコメントでした。言葉を理解する: Interdisciplinary 水伝の検証不能性には、おおまかに2つの観点があると思います。一つは、言語の恣意性の問題。語形と語義に必然的な結びつきが無い、という論…

子供の臨界期の都市伝説

http://alfalfa.livedoor.biz/archives/51428481.html 一歳半までの知育はかなり有効 二歳から十歳間の勉強は非常に有害この時期はとにかく身体を動かすのが大切、それが後に知的発達によい影響を及ぼす 小五からはバリバリ勉強させよう 都市伝説はかくも生…

英語教育で自閉症児がしゃべれるように?

http://d.hatena.ne.jp/terracao/20090205/1233765197より。 http://kyoiku21.net/special/special.html また、自閉症のお子さんの例も5件ほど見てきましたが、誰とも話さなかった子供が、あるALTと仲良くなり、一年後にはそのALTと話すようになったという例…

心理学の質的研究について

[rakuten:book:11189824:detail] 質的研究、質的心理学とやらがどんなものかちょっとしりたかったのでパラパラ読む。 結論からいうと、「なぜこれが心理学なの?」の一言につきる。というかもはや学問ですらない。 質的研究の例として付録に学生が書いた論文…

学者の役割

http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20081227 経済学者が全員、景気やマクロ政策のことを考えて悩む必要はおそらくない。それどころか「経世済民」を、世の中を良くするにはどうしたらいいか、について悩む必要もない。ただただ自分にとって大事な、自分…