カラスの社会

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 最近、カラスの害に業を煮やした理学部当局(?)がカラスの狙う可能性のあるゴミの収集場所を、オープンスペースから完全にクローズドな屋内型へと変更しました。

 しかしたとえそうでも、カラスにとってどこに食べ物の廃棄物があるかはとっくにお見通しで、たまたま今朝はドアが開いていたので、必死でのぞき込んでいました。
(中略)

前のカラスはドアの前にブロックで作られたステップにまで上がっており、すきあらば突入の体制をとっていますが、おかしいのはそのちょっと後ろにいるカラスです。前にいる勇敢なカラスと同じく、餌の在処は認識しているものの、大きく腰が引けており、可動部分であるドアの近くに寄れません。

 こいつらはハシボソガラスじゃなくてハシブトガラスかな。よくはわからないが、ハシブトならたいてい、餌を最初に直接とるのは下っ端のカラスであることが多い。優位な個体やメス(メスに序列関係はないが基本的にどのオスよりもえらい)は、身づからは手を汚さずに下位のものを横取りする。カラスの社会は基本的に他人の獲物を横取りしながら生きていく超弱肉強食社会らしい。
 だから奥の個体の方が優位な個体かもしれない。少なくとも手前のやつは、閉じ込められるリスクと後ろの個体に獲物をとられるリスクを背負っていることになる。実はどこかにもっと強いボスが隠れているかもだけど。