嫌煙派のタバコ表現規制は筋が通っている。だって表現規制で人は死なないから。

 ちょっと今ソースを探しいるけど、タバコの売上は、ニコチンの量ではなく、広告の量に比例するというデータがある。この事実は、タバコを吸っている人がニコチン依存によって吸ってるのではなく、かっこよさなどのイメージが大きく関係しているということを示している。
 アニメやドラマとの因果関係は不明だが、少なくとも暴力シーンや性犯罪よりも喫煙は大きく関係してそうだ。だって銘柄こそ不明だが、タバコそのもののイメージをあげているという点でアニメだって「広告」だろうから。
 だから、喫煙が社会から取り除かれるべきだと考えている人が、アニメでの露出や広告を減らすべきだ、というのは極めて筋が通っている。表現の自由は絶対ではない。煙草による害と表現規制による害どちらが大きいか比べて判断する必要がある。これは難しい点だが、害の深刻さで比べればタバコのほうがずっとはっきりしている。タバコで人が死ぬが、表現規制では死なない。漫画家が自由にものが書ける状態とタバコによって多くの人が肺がんになり命をなくす社会のどちらがより避けるべきか。どうも反表現規制側は分が悪いように思える。
 ちなみに私は嫌煙派ではない。だがこのように嫌煙派に言われるとなかなか反論が思いつかない。広告を減らさなきゃ意味がない、というのはそうだけど、広告もアニメのシーンも減らせばよいのであって、表現規制すべきでない根拠にはならない。