クジラの情動はそれほど発達してない。

 以前、イルカについてはこんな記事 http://d.hatena.ne.jp/blupy/20090915/p1
を書いた。イルカやクジラに反対している人は、それらの、心、知能が人間に近いと感じているからだろう。
今頃になってたまたまこんな記事を発見した。
元論文→http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1571141/
http://blog.livedoor.jp/mesenchyme/archives/51201989.html

読むとお分かりになりますが、クジラの脳と人間の脳の違いが書かれています。クジラの大脳は運動性能に見合っただけ運動系皮質や連関神経路が発達しており、また音を聞き分ける能力を反映して、上丘よりも下丘が猛烈によく発達しているのがわかります。ところが、左右の両大脳半球を連結する脳梁の発達が著しく悪く、両半球連結、特に高度な知能活動を支える前頭葉の活動には全く不向きであるのが明らかです。さらに驚くべきことに、大脳半球の大きさに比して、感情や記憶をコントロールする大脳辺縁系、海馬の発達がほとんど無いか逆に縮小しているようにみえます。つまりクジラには動物愛護協会のロマンチストが勝手に思い描いているような感情や情動の働きはほとんど無いのではないかと推定されます。

 もちろん、脳の構造だけ見ても、機能は解明されないわけだが、クジラがどれほど賢いか、という知見は掘り下げる価値がありそう。
あそうそう、別にここで私はだからクジラを殺してもよい、などと主張しているわけではない、念のため。

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 今さらながら、RSSリーダーはてなからライブドアに変えた。やはり更新が早い、というかはてなが遅すぎ。あと実ははてなでは日記のidとは違うidでRSSを使っていたので、サイトの登録がめんどうだった。現在大量に新しいサイトをとりこんでいる。